ベトナムIT企業でのPO経験

ベトナムIT企業でのPO(プロダクトオーナー)は、プロジェクトの中で重要な役割を担っており、簡単に言うと製品を「所有している」人と定義されています。

ベトナムIT企業でのPO(プロダクトオーナー)は、プロジェクトの中で重要な役割を担っており、簡単に言うと製品を「所有している」人と定義されています。彼らは製品とエンドユーザーに関する問題を解決する責任があります。さらに、彼らは長期的なビジョンを持ち、そのビジョンをスクラムチーム全体に伝えなければなりません。POはその目標を達成するためのツールとしてプロダクトバックログを使用します。

本日は、ベトナムIT会社でのPOの仕事を分かりやすく理解していただくために、NALの特派員が、入社5年以上でNALの発展に青春を捧げたPOのNguyen Thi Leさんと対談を行います。

1.Leさん、こんにちは、今日はお忙しい中、お時間を割いてお話に参加していただきありがとうございました。現在、プロジェクトがたくさんあります。時間を無駄にしないためにも、まずは最初の質問から始めてみましょう。NALに来た経緯を教えてください。

私はハノイ大学で日本語を勉強していました。学生時代にNALで日本語を教えるアルバイトに参加していたのですが、何気なくこの機会が訪れました。久しぶりに友人に会ったある日、その友人と喫茶店に行き、いろいろな話をしました。その友人は、会社主催の日本語教室に通っていたそうで、その教室に参加するたびにドキドキした様子を見せていました。その時、私もそのクラスの先生になりたいと思い、参加してくれたみんなにも同じように楽しんでもらいたいと思いました。それからしばらくして、友人からNALの日本語非常勤講師の募集リンクが届きました。私はすぐにその仕事に応募するために履歴書を送り、幸運にもその仕事を受けることができました。私のクラスの初日にその友人と再会し、今では夫になっているという運命があります。

2.NALに入った当初は日本語教師だったと思いますが、現在POになってみてどうですか?

ハノイ大学は翻訳・通訳の研修に特化しているので、教師をしていた経験から、学校で学んだスキルにどうしても挑戦したいと思っていました。そのため、卒業までの間にNALのインターンシップに応募しました。卒業後は会社の正社員となり、様々なプロジェクトに携わりました。ベトナムIT企業で働いていたこともあり、ITの知識は事前に準備していました。そのおかげで、プロジェクトに参加する際に恥ずかしさを感じずに済みました。もちろん今までも、仕事に必要なIT知識は常に勉強してきました。

3. ベトナムIT企業でのPOの仕事内容を簡単に紹介していただけますか?

スクラムチームの1週間は、Planning、Review、Retrospective、Daily Scrumなどの主要なイベントを含む計画に沿って運営されます。POはそれらのイベントの情報を準備する必要があります。

イベント計画の準備をするために、POは製品の要求を収集するためのエンドユーザーやエンドユーザーのコミュニケーションの窓口にコンタクトを取り、話をする必要があります。要求は通常、トピックや短いメモの形でしかないので、POの責任は要求を明確にするためのコミュニケーションであり、その後、製品バックログを作成し、開発チームにコンテンツを提示することで、最適な情報を収集できるようにします。通常、ベトナムIT会社では、プロダクトバックログにユーザーストーリーを書くという方法を採用します。しかし、要件が多いため、POはスプリントバックログに含める優先度を評価する必要があります。開発チームがタスクを実装している間、POは変更点を更新したり、開発チームへの質問に答えたり、次のスプリントに向けてバックログを準備したりするためのコミュニケーションを維持する必要があります。

最後に、POは製品を受け入れなければなりません。ベトナムの各IT企業によっては、開発チームの結果を直接受け入れるテスターという追加の役割があるかもしれません。POはテストされた製品を顧客に提供する責任を負うことになります。

4. 作業の過程では避けられない問題が発生します。それを解決するために何をしましたか?

私はベトナムIT会社で働いている外国語学習者の出身なので、技術的な問題についてもdevチームやお客様とのコミュニケーションがうまくいかないことがあります。開発チームやTechleadがサポートしてくれて、お客様とのコミュニケーションが取れるようになることが多いです。

また、POは仕事の進捗状況を監視・管理する人でもあるので、顧客との間に遅れが生じた場合には、交渉や関連する問題の解決が必要になります。

5. NALでのPOとして満足していることは何ですか?

NALでPOとして働いていると、多くの領域の仕事をする機会があります。また、会社の研修方針が素晴らしく、多くの価値あるコースに参加する機会があります。NALに入社して5年以上、会社ではなく、もはや自分の家のような感覚です。日本語教師や翻訳者ではなく、IT企業で働くことになるとは思ってもいませんでしたが、NALではすべてが可能で、後悔したことは一度もありません。

6. 仕事をしていて印象に残っているプロジェクトはありますか?

2015年に日本の若者に人気のある出会い系ロールプレイングゲームシステムの新機能のメンテナンスと開発に関するPOとしての最初のプロジェクトかもしれません。かっこいい商品で、内容も良く、デザインも素晴らしく、私自身も夢中になってプレイしています。このプロジェクトに参加した際には、様々なプラットフォームでのアプリケーション開発の知識を多く学び、基礎を築くところから、製品をストアに持っていくまでのプロセス、その後の運用プロセスを学びました。また、クライアント企業のワークフローや製品ビジョン、製品体験などをより深く理解するために、クライアント企業にオンサイトする機会もありました。製品を単なるユーザーとして使用するだけでなく、製品を取り巻く多くの問題にも注意を払わなければなりません。エラー報告を受けるたびに、エラーに関連する情報を洗い出し、多くのデバイス、環境で再現する必要があります。OTに引き継がなければならない初めてのプロジェクトでした。最初からの開発プロジェクトではありませんでしたが、それでも非常に印象に残ったプロジェクトでした。

7. POに必要なスキルとは?

POの役割には具体的なスキルが必要で、コミュニケーション、リクエスト管理、受け入れなどがあります。多くの利害関係者と密接に仕事をしなければならないため、コミュニケーションはPOの責任において大きな役割を果たします。要件管理の面では、POは製品の機能リストを決定するために、時にはどの機能を持つべきか、何を改善すべきかをユーザーにアドバイスするために、自分たちが何をしているのかを理解しておく必要があります。

最後に、受け入れテストでは、POはテストのスキルを持っている必要があり、チームが提出したソフトウェアエラーのカバーを担当します。POは、開発チームやクライアントと密接に協力して、クライアントの期待に沿った製品を引き継ぐ必要があります。

8. 将来の目標はありますか?例えば、仕事の目標、自己啓発など…

短期的には、自分のスキルを向上させたいと思っています。講座に参加する以外にも、ソフトスキル、日本語力、モックアップデザインなどのスキルを養って、より良い製品を形にしていきたいと思っています。

本日はご参加いただきありがとうございました。掲げた目標を達成して、さらなる活躍ができることを祈っています。

引用:https://media.nal.vn/po-in-vietnam-it-company

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